絵画鑑賞の魅力と意義

絵画を趣味にしていると、国内・国外にかかわらず、より多くの美術館を訪れて、多種多様な絵画の観賞をしてみたくなるものです。現在日本にある美術館の総数は、1,100館を超えているといわれています。このなかで一人の人間が一生のあいだに訪れることができる美術館は、一体どれくらいの数になるのでしょう。同じ美術館でも開催される企画展が変われば、何度も観賞に訪れるわけですから、日本中の美術館を巡るということは、果てしない夢のように思えてくるほどです。

また、日本国内だけでなく、海外を訪れる機会があれば、世界的に有名な絵画を所蔵している美術館へも足を運びたくなることでしょう。名のある画家の著名な作品を観賞することは、現在の自分が持っている能力の向上へもつながっていきます。たとえば、より広いところまでイマジネーションを膨らませたり、描くための独特な技法をその作家の作品から学びとることもできるわけです。作品を観賞することにより自分の描く絵の向上へとつなげていく作業は、新しいことへの挑戦でもありますから、人生の楽しい刺激になります。いろんな美術館を訪れていると、展示されている作品のなかでも、特に好きな一枚の画と出会うことがあります。何時間もその一枚の画を眺めていたい衝動にかられます。時間を費やして鑑賞しているうちに、その画が描かれた背景や歴史についても知りたくなってきます。

誰がなんの目的を持って、どんな状況でその画を描いたのか、その理由を知りたくなるのは、好きな画と出会ったときに湧きおこる当然の欲求なのです。あなたはきっと資料を探して調べ、描かれた時代の歴史をたどって、多くの知識を得ることになるでしょう。そうすることにより、一枚の画に対する愛情はしだいに増していき、あなたの絵画への造詣はより深いものになっていきます。絵画観賞とは、そんな深い意義をも含んでいるのです。絵を描くという趣味のうえで、日々技術の向上をめざすということは意味深いには違いありません。ですが、それだけでは絵画という芸術の半面だけしか楽しめてはいない気がします。有名な画家の作品に限らず、いろんな人が描いた多種多様な作品を鑑賞する機会を持つことは、画の本質を知るうえでは欠かせない、とても身近でいい方法なのではないでしょうか。まず、身近な美術館を訪れることから始めtみましょう。多くの作品を鑑賞することにより、あなたの絵画への愛情は今よりずっと深まるはずです。そして、よりよい作品を産み出すためのモチベーションとなっていくことでしょう。